5月の雨は、五月雨。11月の雨は、十一月雨と書いて・・・“さわすだれ”。その心は?“しわす”の前の月だから。お後がちっともよろしくないようで・・・。5月関係ないじゃん。関東弁にもなるわな。
つまんない事考えつつ、冷たい雨の降る金沢駅から徒歩10分弱、でこの看板を見かけました。
以前こちらのブログ で“かばやき屋”なるものが金沢にあるのを存じてはいたのですが、まさか金沢駅から徒歩圏内にあるとは。玄関、開いてるし。
お店には誰もおらず、このように。無人君&呼び鈴君。
えっと、何が一本100円なのかな???なんて思っていると、奥から、あらお店の雰囲気と似つかわしくないご婦人が出てこられた。髪形も夜のお母さんみたいな、ビシっと整った(前から風を浴びたように流れている)方なので、思わずたじろぐ。「うなぎはありますか?」と聞くと、うなぎは、予約のみだと。じゃあ、何があるのかと聞くと、この100円のどじょうがあると仰る。「じゃあ、それを一本ください」というと、一本しかいらないの?的リアクションをビリビリ感じつつ、一本売ってくれた。
タレをつけて、温める事も無く、はいどうぞ。外が雨なので、ココで食べても良いか尋ねると、かまわないが、今、お料理に火をかけているので、私は行く、との事。誰もいない店内で、一人どじょうのかばやきを食べる。ゴリゴリとした食感、苦味があるけど、きらいじゃない味付け、ちょい甘目か。串を捨てるところすらないので、お店で食べる人は誰もいないのだろう。ご馳走様を言う相手もなく、お店を出た。
そのお隣にあるカレー&コーヒーハウス貴婦人。
これ珍しい。「魚のフライ」と書くお店は、どこにでもあるが、“カマス”と特定するあたり、近海魚最強の金沢だから、お客さんがこう書かないと納得しないのだろうなぁと推察。しかし、もっと気になる“貴婦人のカレー”。セレブでも淑女でもレディーでも小公女でもなく、“貴婦人”ですよ。一体どんなカレーか、ワクワクしちゃうチャウシェスク。
実は、ここに入ると、「先程はどうも^^」と(風を前から浴びまくった髪型の方から)声をかけられる。「あ、さっきのかばやき屋さん!」もしかして運命の再会!?そう、先程のかばやき屋の方だ。かたや“かばやき屋”でかたや“貴婦人(喫茶店)”。2つの顔を持つお店。ものすごいギャップだが、ランチタイムもあってか、貴婦人は大繁盛。かばやきは、呼び鈴がなった時だけ対応。これが貴婦人のカレーですぞー。
貴婦人と言われれば、ボワッボワ、ランプシェードのようなスカートに、コルセット、ヒラヒラビラビラした服に、頭にちょっこりのっけた帽子と日傘、飲み物は紅茶(あーるぐれー)、お菓子はミルフィーユ、日曜日には、ポロの応援に出かけ、見るときはオペラグラスに長い棒をつけて見る、もちろん手は肘までの手袋をしている。そんなのをイメージしていただけに、このめちゃデカイお野菜は、意外や意外。おちょぼ口どころか、がま口なみのでかい口でパクっと頂くと、あらやだ、やわらかい。ほぼ歯ごたえ無いくらい柔らかいごっついニンジン・じゃがいもとお肉。見た目は辛そうだが、スパイシーさを抑えたところが、“貴婦人”なのだろうか。とりあえず、“貴婦人のカレー”を食べたから、今日からpapinも貴婦人の仲間入りなのだ(←やらしいくらいこだわる)ワーイワーイ、ワイワイサタデー♪
さらに貴婦人のカレーについてたプリン。もう貴婦人の仲間入りしたから、貴婦人らしく、少しづつ食べようかと思いきや、時間が無く、飲むように食べた。でも貴婦人なのだ(←くどい)
サイフォンで煎れたコーヒー。カウンターに座ったせいもあるが、食べ終わる頃、ズバリのタイミングで出してくれる。この器といい、量といい、これが最も貴婦人らしかった。貴婦人のようにゆっくり飲みながら、昨夜のオペラの話などを、“ホホホホホ”とお話したかったのだが、時間がなく、口がやけどする気味の勢いで飲む。煎れたてのおいしいコーヒーが勿体無い、残念無念、次元、五右衛門、清水の次郎長親分。
喫茶の方が忙しいから、かばやき屋は、無人君&呼び鈴君というわけですね。うまいこと商売してはるなぁ。貴婦人には、貴婦人らしい美しいマダム達が忙しそうにしてはった。
女性客も多いし、貴婦人マダムとお話した男性客もいる、健全な雰囲気。
土井どじょうかば焼店
石川県金沢市中橋町1-13
076-221-5954
カレー&コーヒーの店 貴婦人
石川県金沢市中橋町1-13
076-223-6801
Pあります
かばやきのお持ち帰りの店って、近畿じゃ見かけないなぁ・・・
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食いしんぼ。